2017年02月19日

111回医師国家試験反省会:111A-15

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111a-15/
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機械弁と生体弁の問題です.実際に挿入する科を目指している先生は、もっと深く知る必要があるのでしょうが、さしあたり、どの科に進んでも必要とされる知識は、「この方の抗凝固療法は必須なのか?」と「抜歯の時の抗菌薬の予防投与はどうすればいいのか?」という点だと思います。抗凝固薬はデメリットもある薬剤ですし、虫歯(齲歯)はどんな人でも起こしうる疾患ですからね。

機械弁では抗凝固療法が必要
生体弁では抗凝固療法が不要

という点だけ抑えておきましょう。機械弁置換術後の方で、抗凝固療法を止めざるを得ないような状況になったときは、主科と相談しながら進めないとまずい!ということですね。逆に生体弁置換術後の方の場合、別の理由で抗凝固薬を飲んでいる可能性が高いですので、病歴を再確認する必要があります。

また、抜歯の際の抗菌薬は、生体弁,人工弁置換患者どちらでも単回で、手術1時間前に、AMPC(経口1回2g)服用することが推奨されています。

参考文献:
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph69.html
公益社団法人日本化学療法学会/一般社団法人日本外科感染症学会編:術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン.日本化学療法学会HP
posted by salineasahikawa at 14:14 | Comment(0) | 医学・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

111回医師国家試験反省会:111H-14

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111h-14/
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・1000mLの生理食塩水が0.9%=9gなので比で考える
・高校化学のように力技で単に計算をする

など、様々な考え方がありますが、「1LあたりのmEq数を17で割る」というのが一番手っ取り早いです。この問題だと、35×2(2L補液してるので)÷17ですね。塩分制限が必要な、心不全やら、肝硬変やら、ネフローゼ症候群などの病態なのに、補液に塩化ナトリウムがたくさん含まれていて、改善を医原性に阻害している・・・というのはありがちなので、17という数字は覚えて、補液成分表は常に持ち歩いて、計算できるようにしておきたいものですね。
posted by salineasahikawa at 11:05 | Comment(0) | 医学・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

Dakedo Baby!



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posted by salineasahikawa at 20:43 | Comment(0) | 漫画・映画・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

医師国家試験・認定内科医資格認定試験の小技01:MCV MCHCの計算

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-59/
のように、何性の貧血かをまず算出させて、それが起こりうる疾患を答えさせる問題が散見されます。計算すればいいんですがやや面倒・・・ただし、この式を移行して、掛け算の式に直して頭に入れ直しておくと、さっと出てきます。

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◎赤血球数の上二桁に、
0.8をかけて値が近い・かけた値よりHtが小さい場合は小球性貧血
1.0をかけて値が近い・かけた値よりHtが大きい場合は大球性貧血
大抵の人では、0.9をかけると、大抵Htの値と一致します。

◎Htの値に、
0.3をかけて値が近い・かけた値よりHbが小さい場合は低色素性貧血
大抵の人では、1/3(0.33)をかけると、大抵Hbと一致します

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-59/
で試してみましょう。大抵、試験では、赤血球数は□□0万、Hb は□□g/dL、Htは□□%と、この順番で出てきます。まず赤血球を見かけたら、Hbの次に書いてあるHtを探します。なかったら血液疾患は試験上はまず否定されます(笑)。あったら、上記のとおりに0.8, 0.9, 1.0をかけます。この問題では、25に1.0をかけても、まだHtの値に届きません。この時点で結構な大球性です。Htをみたら、その眼で戻ってHbを確認します。33に0.3をかけても9.9なので、6.9はまだまだ下です。多分に低色素性貧血があるということになります。わざわざ計算のために立ち止まらなくても、文章を読みながら鑑別できるのです。

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◆案外、血液疾患ではなさそうな問題にこういう見方をすると役に立つことがあって、
http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-60/
39x0.8=31.2であり、Ht32というのはやや低い?ということがわかり、「食欲は正常だから鉄が足りているとなると・・・二次性貧血(低球性〜正球性)が起きかかっているのかな?矛盾しないから、やっぱり肝膿瘍かな・・・」というような、自分の診断を補強する事ができて、やや自信を持って回答できます。
posted by salineasahikawa at 19:05 | Comment(0) | 医学・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

111回医師国家試験から考える「呼吸器内科実習をやると解ける国家試験!」3日目

【公式解答:2017年5月頃】
第111回医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省

【3日目・全体総評】
多分、簡単なわけでもなく、難しいわけでもなく、平均的な国家試験だったのではないでしょうか。
個人的には画像の所見をそのまま聞く問題が出て、ややうれしいですね。

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【問題解説】
http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-2
内視鏡室でいつも言っている、医療ゴミの捨て方です。だいじ。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-13
溶血した血ガスを見分けるにはカリウムを

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-15
ばち指は実習ではよく診ますね

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-21
結核とサルコイドーシスをどっちも鑑別に上げる科なので、比較的よく見かけます。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-22
咳嗽に関するガイドラインの巻頭のフローチャートだけでも眺めておくと良いです。
(参考:https://www.jrs.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=57

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-38
スパイロの経時的な変化を見てみましょう

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-39/
胸腔ドレナージがどの疾患に行われているか、見ておけば忘れないと思います

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-52/
肺炎の鑑別。担癌患者・ステロイド使用患者などコンプロマイズドな時は必ず鑑別に上げましょう。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-57/
肺炎の治療中に下痢になったとき、なんで便培養をするのかという

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-66/
画像の所見そのものをきくいい問題ですね!

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111g-68/
カンファレンスで肺の状態をどういう言葉で言い表しているか聴いておくと解けますね。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111h-10/
胸膜プラークは石綿ばく露によってのみ発生すると考えて良いと厚労省が言ってます
(参考:https://www.env.go.jp/air/asbestos/commi_hhmd/05/mat02.pdf

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111h-17/
せん妄の方の訴えに耳を傾けましょう。それで鑑別がつくことも。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111h-19/
血液ガスの読み方。Na-Clは36〜40ならまあ正常かなと思っています。棒グラフを見ながら考えると、Na-Clの所見は忘れない。機会があれば解説したいけれど、基本的なアシドーシス・アルカローシスの説明にとどまってしまいますね。尿中KとかClとかさ・・・

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111h-24
英語が文章で出てる・・・


http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111h-37
http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111h-38
自然気胸は呼吸器内科・呼吸器外科どちらでも治療しうる疾患です。どうなら内科的治療・どうなら外科的治療なのか覚えておくと、気胸の患者が来たとき、どっちを呼べばいいかわかりますよ。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-1
HOTについて。どういう人に、どのように導入されているか確認を
(参考:http://www.zaitakusansoryoho.com/h04

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-4
誤嚥性肺炎はレンサ球菌!劇症型溶血性連鎖球菌感染症から誤嚥性肺炎まで、111回はレンサ球菌多かったですね。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-46
またU型呼吸不全が出たし、また割れてるし・・・みんなU型呼吸不全苦手なのかな。この辺は、理屈というより勝手に身体が動くところなので、上級医の対応をみておくと、U型呼吸不全で点を落とさないと思うなあ・・・逆にエビデンスでかちっと解くとなると、かなりの知識量を要求されますね。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-54
血管炎も肺病変はよく来すのでよく診ますね。
それよりなにより、ついに抗ARS抗体が国家試験に初お目見えだ!

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http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-55
癌・腫瘍はいつも組織型とスクリーニング。
胸線腫では、TMNではなく、正岡分類というやや特殊な分類が出てきます。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-66
ハロのある双球菌はかならず出ます!!!肺炎球菌ですね!

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-70
結核疑いの方の対応について。患者さんにN95つけてないのとか、誰がN95をつけているのかなどを確認しましょう。

http://bbs.icrip.jp/forums/topic/111i-73
こういうステロイド静注とステロイド吸入を引っ掛ける問題は本質的じゃない。そして今はテオフィリンそんな出てこないんじゃないのかな・・・本当に困ったらむしろアドレナリン筋注だと思うし・・・それにしても、この問題もみごとに割れてますね・・・


解いてて思ったんですが、やっぱり呼吸器の問題、割れすぎです!
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割れている問題は、医師として数ヶ月も働けば常識として身についているものばかりです。そういう事は実習でしか学べないので・・・そして国試でも割れることのない知識を身につけよう!
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posted by salineasahikawa at 00:54 | Comment(0) | 医学・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする